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PF作成(3)概念】 

・相場変動に合わせて、PF(ポートフォリオ)を改善してゆくことが運用の本来の作業であるが、
PF見直しは、PF構成銘柄を分類することが最初の基本である。

“性質別”に「優良株;仕手株」、
“値位別”に「値嵩;低位」、
“規模別”に「大型;中型;品薄」に分化する。

この場合特に「低位株」・「仕手株」・「優良株」の分類は特に重要な意味を持つ。

PF作成の概念;(A)(B)のPFを比較して、どちらが改善し易いであろうか?

(A)「値嵩優良;低位優良;大型優良;品薄優良

(B)「値嵩優良;品薄優良;低位仕手;品薄仕手」

どんなに、痛んだPFであっても、PFの核(コア)になる(銘柄群)や(業種群)があれば、
それらを中心にした投資戦略が構築し易い。

一般に、株式投資に際しては、先ず、市場全体がどのような方向に進んでいるか、を把握する必要がある。
どのような銘柄を選ぶか、いつ投資するかは、その後の問題である。

その、市場全体の動きは、景気の変動に大きく左右されるが、
『マネーサプライの増加率から、経済成長率(名目)GNPの伸び率を引いた値』の変化に沿って、
循環が起きることが認められる。

即ち、「低成長→過剰金融→財政破綻→景気浮揚」の、金融政策へのシフトとなって現れる。
この景気循環が、相場の循環物色人気を引き起こす)のである。

・・
値位
人気
規模
第1
第2 第3
第4
最終
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
A
低位 仕手 中型
A
A
A
低位
20
77%
低位 優良 中型
B
B
B
B
ネガサ
6
23%
ネガサ 優良 品薄
C
C
C
仕手
12
46%
低位 仕手 中型
D
D
D
優良
6
23%
低位 仕手 中型
E
E
E
ネガサ 優良 品薄
F
品薄
6
23%
低位 大型
G
G
G
中型
13
50%
低位 仕手 大型
H
H
H
大型
7
27%

相場全体の上昇と、銘柄属性別の跛行をモデル化すれば
上表の、左図と中図のように示される。(Cf;岡本博著;罫線の見方)

中図に示されるように、
上昇第一段階では全面高、第二・第三段階は優良株、第四段階は低位株の跛行となって現れる。

重要なことは、上表左図に示されるように(全26場面)中、
圧倒的に、低位株・仕手株の活躍場面が多く、
ネガサ・優良株の活躍場面が少な』ことが判る。

ハイテクとか、優良などといった美辞麗句に惑わされ、
ネガサゆえの、派手な値動きにつられるのは、
証券業界の営業政策に乗せられているだけ』に過ぎないことを認識しておかねばならない。

因みに、PF(A)が動けるのは14場面54%、PFの(B)は、9場面35%であり、
優良株に傾斜している(A)の方が変動率は高い。

従って、PF(A)は、(低位優良株をコア)に(低位仕手株)を加えれば、
PFの蘇生は比較的容易である

一方の(B)は、低位仕手を中心に、中・大型の低位優良株を組み込まねばならないが、
変動率が低いため、入れ替えは容易ではない

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