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PF作成(2)理解】 

・投資戦略の立案においては、価格不均衡に着目するのであるが、
一番の基本は業績変化に注目した“割安、割高”である。

また、既存の投資理論では、
証明のつかない『価格変動の規則性、アノマリー(Anomaly)』に注目することも多い。

(1月効果)と呼ばれる年初高や、低PER効果、小型株効果などである。
金利、為替、経済的諸制度変更や突発事件、事故等の他、
信用取り組み、チャート妙味、投信設定、公募売り出しなど、
多くの、証券サプライズ(surprise驚き)をターゲットにして、銘柄選択を行うことになる。

しかしながら、それらはあくまでも“投資のアイデア”に過ぎず、
実際に購入する銘柄は、相場のテーマに沿った、”○○関連銘柄“であり、
“業種別”、業種を超えた“銘柄別”の跛行に焦点を当て、いくつかの銘柄を購入することになる。

或いは、人気につられて高値追随買いをしてしまうケースは多い。

最初のうちは、1〜2度は儲けることは出来るのであるが、
相場全体が、大きく下落して、低迷しだすと、
自分の持ち株一覧(ポートフォリオ;PF)は、凄まじい評価損に埋め尽くされてしまっている。

当初の夢と希望に満ちた投資も、苦痛と後悔の塊(かたまり)となってしまっている。
なす術もない現状となっているに違いない。

さて、そうした壊れたPFは、現金化して一からやり直すしかないように思われるが、
実際の運用とは、それらを、組み替えることであり、
なにも、悲嘆にくれることはないのである。

要は、相場変動に合わせてPFを改善してゆけばよいだけのことである。
そこで、今一度、PFを見直してみると、
PF構成銘柄は、次の性質をもった銘柄に分類できるはずである。

それは、“性質別”には「優良株」か「仕手株」
“値位別”では「値嵩」か「低位」、
“規模別”では「大型」「中型」「品薄」に分化される。

因みに、「成長株」・「利回り株」・「資産株」などという分類は、考慮する必要はない。
投資の目的は、株を保有することではなく、投資資金の増大、極大化である。
また、相場のスリルを味わうことでもない。
「株主優待」で、優越感を味わうことでもないはずである。

それでは、実際に銘柄の組み換えを行い、PFの改善に取り組むわけであるが、
要点は唯一つ、「相場動向に適したPF作りを心がけ、
現状の時価総額の拡大を目指す」ということを忘れてはならない。

投資においては、儲かり易いPFの形があり、
セオリーに沿った運用を、目指さなければ、
永遠に儲けることは出来ない、ということを肝に銘じておくべきである。

いずれにしても、PF作成・PF改善には、
強い意志と、価格変動への観察と、多少の失敗を受け入れる心構えが求められる。

「PF作り」は、リスクに対する攻撃的面が求められ、
相場を読むという、守備的側面とは、分けて考えねばならない。

現状維持ということは、能動的な攻撃や守備といった意志は、働いておらず、
万一の僥倖を期待している、夢想家でしかない。

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